兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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造り付け

住宅建築において造り付けとは

出来上がった物をぽんと置いて終わりにするのではなく

幾つかの行程を経て、その場にだけしかない

空間や機能を満たすものを造ることを

指すのですが

最も、気を付けないといけないのが

お風呂です。

昨今はユニット化されたものを据え置く機会が

随分と増えました。

しかし、30~40年前になると

造り付けのお風呂は当たり前のように

造られていました。

一番気をつけないといけないのが

水に対する配慮ですが

昔は、防水だけしておけばいいだろうと

防水シート1枚だけを施工して、その上に

仕上げのタイルが貼ってあるだけと言うのが

当然の施工でした。

しかし近年では、防水と同時に

湿度を木に与えないようにする

漏水結露対策なども十分に考える必要が

あると言われるようになりました。

当然ですよね、木は乾いているに限る

と以前、このブログでも書いた記憶があります。

そしてリフォームでよくあるのが

開けてみなけりゃあ分からない

開けてみてびっくり!

と言う事です。

今日紹介するのは、

そんな造り付けのお風呂だった場所を

開けてみてびっくりと言う状態です。

床下ばかりを意識していると、

上がこんな状態であることにも

びっくりですが、

材料の幅の2/3程度まで食害されています。

材料は米松であるため、

粘り気を感じませんが

さて、これをどのようにすべきか?

考えます。

兎に角、ユニットバスや造り付け関係なく、

お風呂の使用後はしっかり乾燥させて頂きたいのです。