兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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コンパクトな住まいのススメ

私の事務所で、現段階で最もコンパクトな住まいは

延べ27坪です。

しかし、家族4人で暮らすには十分な広さがあります。


有名な9坪ハウスで延べ坪は15坪になります。

と言うことは、未だ12坪も大きと言うことになります。

もっとも、そこまで切り詰めようとするなら

かなりの割切りが必要になるのは言うまでもありません。


住まい手の割切り、設計者の割切り

両方が必要です。


それを実現するためには

無駄な動線は許されませんし、

自分だけ特別な部屋をと言うことも

難しいかもしれません。


それでも、快適であるために考えるのは

そこで、どのような生活が営まれると

気持ちが良いのかをひたすら考える事なんですよね。


例えば、先の27坪の家で考えたのは

スペースの可変性と回遊性です

コンパクトな住まいゆえに

スペースが多少でも可変するなら

変化を付けられるし、

動線が回遊できるなら、エンドレスに

動き回れるような感じがする。


それだけで数字以上の広がりを

感じることが出来るのです。



右手のベンチは不要な時には

座面を跳ね上げて固定させることで

空間が広がります。

そしてキッチンの周りをぐるっと一回り

することが出来ます。