隙間
そして今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした。
一旦、外壁が剥がされた現場は、ガランドウの状態です。
剥がされた部分は一時的にブルーシートで覆われています。
真冬の工事でなくて良かった、と
この段階では、そのように感じます。
こちらのお住まいは全面工事では無く
部分的に既存の部屋を残して工事をしてますので
解体していない部分があります。
洗面、お風呂、トイレが該当部分になりますが
解体していない部分に、当時の建築手法が
見られます。
今日の写真は、そんな1枚です。
土台の上に解体していない壁の向こう側の部屋の
床を受ける根太が載っています。
根太と根太の間の空間が床下と壁の内部と
繋がるために空気の出入りは自由ですし
これくらい空間があればネズミなども自由に
出入り出来るのです。
当時は、気密や通気と言った概念は無い時代でしたので
住まいの裏側の至る所、例えば床下や天井裏は
隙間だらけだったんです。
今は壁の中に床下などからの気流が流れると、
それが結露の原因になり得ることが分かったので、
このような隙間は殆どありませんし、
ネズミが天井裏で運動会をする等と言う事はありません。
リノベーション工事ではこのような
既存部分との折り合いを、どのようにつけるかも
課題の一つとなります。