兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

隙間

そして今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした。

一旦、外壁が剥がされた現場は、ガランドウの状態です。

剥がされた部分は一時的にブルーシートで覆われています。

P1060279.JPG



真冬の工事でなくて良かった、と

この段階では、そのように感じます。

こちらのお住まいは全面工事では無く

部分的に既存の部屋を残して工事をしてますので

解体していない部分があります。

洗面、お風呂、トイレが該当部分になりますが

解体していない部分に、当時の建築手法が

見られます。

P1060267.JPG

今日の写真は、そんな1枚です。

土台の上に解体していない壁の向こう側の部屋の

床を受ける根太が載っています。

根太と根太の間の空間が床下と壁の内部と

繋がるために空気の出入りは自由ですし

これくらい空間があればネズミなども自由に

出入り出来るのです。

当時は、気密や通気と言った概念は無い時代でしたので

住まいの裏側の至る所、例えば床下や天井裏は

隙間だらけだったんです。

今は壁の中に床下などからの気流が流れると、

それが結露の原因になり得ることが分かったので、

このような隙間は殆どありませんし、

ネズミが天井裏で運動会をする等と言う事はありません。

リノベーション工事ではこのような

既存部分との折り合いを、どのようにつけるかも

課題の一つとなります。