兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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柱の意味を考える

とあるリノベーション工事の図面作成中ですが

建物は年数を経た、立派な建物なので

通常よりも太い柱を使っている個所が

何カ所かあります。

リノベーションと言うことは

間取りを変えたりすることもあるのですが

その際に邪魔になることがあるのが柱なんです。

そこで、この柱取りたいなあ

取れないかなあ?と格闘する訳です。

でも単に格闘している訳ではありません。

天井が外れるなら、答えは凄く簡単なんですが

間取りだけ見ていても何も分かりません。

外に出ると屋根の位置や形も判断材料になります。

そして、後は経験からくる想像力も

武器になるのですが、どうしても外すのが難しいだろうなあ

と思うのが、他の個所よりも太い柱です。

太い柱は構造的に重要な位置に使われていることが

多い様に思います。

意味もなく太いのではなく、例えば四方向からの材料を

受けている、若しくは通し柱として使われている

など太いのには、それなりに意味があるのです。