兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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災害に備える住まいづくり その3

前回、前々回ではハザードマップや

地名、古地図などのお話でした。

そして今回も土地探しから

スタートされる方のためのお話になります。

3回目の今回は、「過去の災害を知る」です。

過去に大きな災害があった地域には

当然、何らかの資料などが残っていると思います。

地震、台風、水害、これらの被害の程度にも

依ると思いますが新聞社や図書館などには

記録があると思いますし

又、記念碑や石碑などとなって、

その記録が記されていることもあります。

神社や公園などで見かけることがあれば

注意深く読んでみては如何でしょうか?

又、同じエリアに古い集落と新しい集落が

ある場合は、その立地に注意してみるのも参考になります。

お隣り町の、川沿いのあるエリアでは

古い集落は少し不便かもしれないけども

川よりも少し高台の立地に存在し

新しい集落は幹線道路沿いの

生活に便利な川沿いの低い土地に

建てられていたために、川の氾濫によって

被害を受けたと言う事がありました。

恐らく、昔の人たちはそう言った過去の経験から学び

川沿いの低い所を避けて、不便であっても

水害の確率が低い、高台に家を建てたんでしょうね。

このような場所で、生活の便利さを取るなら

土地を嵩上げするなどして、

費用を掛けざるを得ないと思います。

いずれにしても一度、家を建ててしまうと

簡単に引越すことは出来ないために

見極めと、リスク管理が重要になります。

住みたいエリア、予算、災害リスク

これらを総合して判断するのは中々大変ですが

大きく俯瞰してから、徐々に絞り込む作業を

する必要があるように思います。