愚かなる住人
本日も御訪問ありがとうございます。
久々に本編に戻ります、と言ってもどれが本編だか分らなくなってきていますので この辺り へ戻っていただけますとご理解いただけると思います。
24歳にして初めてマンションなるものに住む事が出来るようになったのですが、もっともこのマンションは当時私が勤めていた設計事務所の所長の物でしたのでそれなりに厚遇はしていただいた訳で、環境も良く静かな住宅街の中にある建物でした。静かと言っても数十メートル先には阪急電車が通っているのでまるっきりシーンとしたものではありませんでしたが、そこは豊中と言うイメージがカバーかな?
所がここに住み始めて数年経った頃に、隣に学生さんらしき女の子が越してきた模様です。と言うのもこのマンションの住人は殆どが社会人であり、皆さんはきっちりと暗黙のマナーを守り騒ぐこともなく暮らしていたのですが、この新しき入居者は夜になると友達を連れてきては騒ぎ立て、終いにはベランダに出て大きな声で電話で話し出す始末、隣と言ってもスキップフロアー形式の私の部屋はその隣の部屋よりも半階分下がった所にありますので、いくらコンクリートの分厚い壁があっても、ベランダ側から全ての騒音がこちらに伝わって来て、とてもゆっくり寝ていられる状況ではない日が続きました。
あまりにもひどいのでよっぽど直接注意しようかと思いましたが、ここは管理人である所長を通じ注意してもらう事にしたのですが、他の部屋の住人も私と同じように迷惑を被っていたようで、同じく管理人である所長の所へ通達が来ていたようです。こういう事が暫く続き会えなく、この愚かな住人は入居わずかにして強制退去を命じられました。
生活時間帯の違う社会人と学生が同じ様な所に住むのが難しいのか、このような一部のマナーをわきまえない人間が悪いのか、世の中、一部の規律を乱す人間のせいで、全ての学生がマナーが悪いと言う風に捉われると言う事をその後仕事の中でマンション経営者の方とお話をする度におっしゃられていた事を思い出します。
賃貸マンション(分譲でも同じですが)も競争市場ですので、一つの商品として、より借りたい、買いたいと思って貰えるものでないと経営が成り立たないですから学生を禁止しているマンションがあるのも当然の事なのです。