兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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ひとまとまり

ワンルーム

左の図を見ると何やらありがちな、間取ですが不動産情報ではありませんよ!

さて、移籍後初めて、このブログの本題らしき内容を進めてみようと思います。

その前に移籍前の話の続きになりますので、簡単に復習しておきます。

私はこれまでに、沢山の賃貸物件に住んできました、と言っても私よりも更に沢山の物件に住んだ経験のある方は山ほどいらっしゃるかもしれませんが・・・。

そんな中で今の仕事に結び付くような考えだとか思いを少しずつ紹介していきます。

前回は、大学進学のために住んでいた賄い付きの学生下宿の話で、6帖一間で生活の全てが完結していたと言う話でした。

一つの空間で生活が完結すると言う事で考えてみると、実はシティーホテルなんかもそうなんですよね。只、ホテルの場合、一般のシングルやツイン、ダブル程度では調理するための設備が整っていないのが少し違う所ですので、生活が完結するかと言えば嘘になります。

では本当に一つの空間で生活が完結するためには、図のようなワンルームマンション等がその最小空間になるのでしょうね。非常に効率良く?コンパクトにまとめられた空間の中で生活するためには無駄な物は所有できませんので持ち物は必要最小限にならざるを得ないですね。これも一空間の真中で全てに手が届く範囲なのでしょう。

図ではトイレと風呂がセパレートになっていますが、これならまだマシな方ですね、私が大学に行き始めた頃はトイレ、風呂、洗面所の3点が一つのユニットに納められたいわゆる3点式のユニットバスが多かったと思います。

但し、後に生活がステップアップ出来て、移り住む時にはこの図のようなありふれた間取にはどうしても住む気にはなれずに意識的に避けていましたが、その段階に至るのは、もう少し先の話になります。

生活が一度にステップアップしたのでは面白味も何もありませんから・・・。

では、次回は住まいづくりにおける「真中」に視点を充てて話を展開してみようと思います。お楽しみに~!