住まいづくり通信 7/3
昨日は私にとって非常に有益な木と里山の暮らしの御話を拝聴してきました。筑波大学の安藤邦廣教授の御話でしたが、要約すると縄文文化を支えた栗、弥生文化を支えた松、室町以降の文化を支える杉と言う三本の木の話と里山の風景、暮らし、文化にまで連結する内容でした。詳しい内容は雑誌「チルチンびと」別冊5、里山の民家、の中に執筆されています。興味のある方は御買い求めを!
さて前回までは地理的な側面から土地の読み方について触れてみましたが、土地の大小、形状、高低、明暗係わらず、その土地が持つ特性や性格と言う物があると思います。これらを有効に取り入れ、若しくは切り捨てながら、住まいの中に或いは外に快適性を求め、自然を取り入れ、時には人工的にそれらを創りだすなどによって、住まいを如何様にも対応させるには、パズルを操作するような住まいの考え方では限界があります。
従って○○シリーズと言ったような住まいでは、その住まいに自分たちの生活を合せなければならない、小さな洋服に自分の体型を無理矢理合せるようなものではないでしょうか?それでも構わないという方もいらっしゃるでしょうけども・・・。
今の時代に建てられる住まいの規模や価格を考えると、小さくても大きな暮らし(視界的な広がりだけでなく、心の豊かさやゆとりと言った精神面も含む)が出来る住まいに魅力を感じています。
小さな住まいに対する考えや魅力は次回に続く!