どれ位、埋まってるの?
写真は「綾部の家」の地盤調査時に撮っていた写真です。
この写真の奥の方に写っている電柱のみならず、殆どの電柱について言える事ですが地中のどれ位深さまで埋められているか、皆さんご存知ですか?
実は、この「綾部の家」で電柱に関する現場立会いを一昨日の地盤改良工事時に関西電力とする事がありまして、その際にちょっと聞いてみたのですが
地中部分は約2mの深さまで埋め込んであるそうです。
でも地上に出ている部分は6~8mもあるように思うので、実にその4分の3以上が地上に出ている事になります。
と言う事はその先端に台風などで応力が働くと、地中部分にはどれ位のモーメントが掛かるのだろう?と実に建築的な発想で物事を考えてしまうのですが、あながち間違いでは無いようです。
実は地中部分は2mの深さまで埋めてあるだけでなく、コンクリートのウェイト盤の様な物で電柱を挟み込んだり、枕木のような物で挟み込む事もあるそうです。
又電線の張力にも抵抗できるようにその盤の長手方向まで決められているそうです。
その他に電柱にはトランスが吊ってあったりと鉛直方向にも荷重が働き、足元にはモーメントが働き、時にはせん断力が働きと実に見事な片持梁となっている事が分かります。
そう言えば木の電柱は見かけなくなりましたが、関電さんによると、「新規では木の電柱は全く無くなりましたね~」との事、それでも一部、人気の無い奥地へ行けばまだ残っているかもしれませんが・・・らしいです。
暫くは電柱に対する見方が変わりそうな気もします。
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