兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所

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現場から見える風景

先日は「福知山の家」の定例打ち合わせの日と言う事で午後から現場へ。

今日の内容は直接現場の事とは関係ないのですが、この現場の目の前には道路を挟んでアスファルトで舗装された空き地があります。土地の所有者はあるのですが塀や柵がある訳でもなく誰でもが簡単に入ってしまえますので、当然近所の子供達の遊び場にもなっている訳です。

そんな子供達の中に時々見かける兄弟が居ます。この兄弟をこの場で見かける時には、彼らは必ずキャッチボールをしています。そして昨日もやっていました、打ち合わせも終わり、休憩時間にその兄弟を観察していました。

年の頃なら上は小学校5~6年、下は小学校1~3年生程度と言った所でしょうか?

キャッチボールと言うと微笑ましい光景を連想しがちですが、所がこの兄弟のキャッチボールは尋常なものではなく、どちらかと言うと特訓やスパルタと言った類のもので、至近距離から投げる兄の剛速球を弟は怖がりながら身を反らせグローブだけを差し出す、上手く捕球できなければ弟の身体にボールが直撃、その度に弟は泣きながら、地面に倒れ込みます。兄はそんな弟に向かって、起こすでもなくグローブを構えるでもないにも関わらず、身体にぶつける様にボールを投げ込んで行きます。

まるで、高校時代の練習を彷彿とさせられましたが・・・。

所が、この弟の凄い所は、それでキャッチボールを止めてしまうでもなく、尚立って、兄の凄い剛速球を捕球しようと続ける所なんです。後数年もすれば、この弟は兄を追い越し、立派な野球選手として成長するのではないかと言う所まで想像させられる弟の根性に、思わずエールを送りたくなる光景でした。

現場から見える風景

写真と本日の内容は直接関係ありませんが、写真の左端にある窓からはその、空き地が見えます。